鎌倉の家
2010 神奈川県 木造地上2階 敷地面積:99.01u 建築面積:53.91u 延床面積:104.51u

鎌倉特有の入り組んだ小道の一角に建つ住宅です。
1階を庭と連続した個室と水回り、2階をほぼワンルームの家族が集まる明るいリビングとしています。
限られた規模の中に様々な要素を詰め込みつつ、緑を楽しむ暮らしを実現した住まいとなりました。
 
外観
  ▲外観
  北側の前面道路から見ています。入り組んだ小道の一角に建つ様子が分かるでしょうか。
お向かいの緑や鎌倉特有の小山の緑を楽しむために設けた窓と、薪ストーブの煙突が見えます。
大きなはめ殺し窓の脇には、株立ちのカツラを植えました。手前は駐車スペース。
   
 
▲アプローチ
30坪ほどの敷地を主庭、建物、駐車スペース、アプローチと分けてめいっぱい使っていることもあり、道路から玄関までの距離が近いのですが、出来るだけ単調にならないようにしました。
下草をまわりに敷きつめた御影石を渡り玄関に入ると、寝室越しに主庭まで見通せます。
左に見えるのは株立ちのヒメシャラ。
 
 
  ▲アプローチの緑
  上/カツラ。
中/ヒメシャラの足下に建て主が植えたホタルブクロ。
下/玄関脇には石臼。建て主が苔を生やしてアレンジしています。
   
1階
  ▲玄関
  寝室越しに主庭を見通せます。もちろん、障子で仕切ることが出来ます。
   
 
  ▲主寝室
  デッキを介して主庭とつながっています。
一段高いデッキは浴室の前で、その下を園芸道具の収納としています。
   
 
  ▲個室
  同様に広いデッキで主庭とつながっています。
「く」の字型の平面で主庭を囲んでいて、左が主寝室です。
植栽はもう少し時間をかけて充実させていく予定。
ここはまだ小さいお子様の遊び場で、ぽかぽかと陽があたる縁側のイメージです。
将来は、間仕切りで2室に分けられるように計画しています。

   
 
  ▲浴室
  主庭に面した明るい浴室です。
   
2階
  ▲リビングからダイニング・キッチンを見る
  「く」の字の平面なりに切妻屋根が連続した、明るいワンルームです。
左が北、右が南。つまり道路側と主庭側になります。
階段脇の大きな嵌め殺し窓からお向かいの緑を借景として取り込んでいます。
正面左のドアはトイレで、その手前には来客用の手洗いスペースを設けています。
   
 
  ▲リビングからダイニング・キッチンを見る
  障子と扉を開け放した様子。
建て込んだ一角では、採光に優れた2階リビングの手法は有効です。
   
 
  ▲リビングからダイニング・キッチンを見る
  天井の高さは約3.6メートル。
キッチンカウンターのダイニング側には、収納と飾り棚を設けました。
   
 
  ▲リビング・ダイニング
  階段をのぼり振り返るとこの景色が目に入ります。
奥はスタディルーム。 木の壁の向こうは本棚で、乱雑に並びがちな本を見せないとともに、ゆるやかな間仕切りとなっています。
リビングの一角に場所をつくることで、個室にこもることなく自然に家族が集まるための工夫です。
   
 
  ▲リビング・ダイニング
  障子を開け放した様子。
   
 
  ▲リビング
  テレビ台は造り付け。木のはしごを登れば明るいロフトです。
   
 
  ▲ロフトから見下ろす
  「く」の字型の平面が、ワンルームに変化を与えていることがよく分かります。
   
 
  ▲キッチンからリビング・ダイニングを見る
  ここは室内のすべてと外がよく見える場所です。
食事の準備や片付けをしていても家族の様子が分かり、外の景色も楽しめます。
   
 
  ▲はしご
  無垢の木に段板を組みこんだシンプルなデザインです。
   
 
  ▲来客用の手洗い
  信楽焼の洗面ボウルを設けましたが、建て主の工夫で時に緑を設えています。
こういう心遣いがうれしいですね。