成田東のコートハウス
2009 東京都 RC造地上2階 敷地面積:189.23u 建築面積:94.11u 延床面積:133.31u

もともとお住まいだった築50年ほどの家の建て替えです。
少し風化した佇まいと和の趣をまとった庭がそこにはありました。
すべてを残すことは叶いませんでしたが、既存樹木の中から桜のみを選び残しています。
中庭と桜を含む庭、2つの重心のある庭を囲むコートハウスです。
家は新しくなりましたが、年月を経て刻まれた「想い」を汲み取りあちこちにちりばめています。
 
外観
  ▲南側外観(冬)
  駐車スペースを兼ねたアプローチの奥が玄関。
2階は書斎に面した屋上庭園で、手前にある隣家の八重桜を楽しめるようになっています。
   
 
▲パーゴラ(冬)
屋上庭園にはワイヤーを張り、藤棚となるパーゴラを設けています。
数年先には大きな天蓋となって、住まい手とともに道行く人の目も楽しませてくれるでしょう。
写真は冬の夕暮れの風景です。
 
1階
 
  ▲玄関ホール
  扉を開けて玄関ホールに入ると、イロハモミジを植えた小さな中庭が正面に見えます。
コンクリート打放しの壁と床や窓の木の質感に満たされた空間です。
   
 
  ▲玄関ホールから中庭を見る
 

主木はヤマボウシの株立ち。左奥のLDKの向こうに残した既存の桜があります。
コートハウスは中庭まわりに水平に空間がつながるのが特徴のひとつですが、
この吹抜の玄関ホールによって立体的な広がりを付け加えています。
花見を楽しもうという仕掛けでもあります。

   
 
  ▲階段から玄関を見返す
   
 
  ▲廊下からダイニングを見る
   
 
  ▲リビングからダイニング・キッチンを見る
  左奥が玄関ホール。住まい手は家具が好きで椅子もバリエーション豊か。
ダイニングテーブルはオリジナルの製作で家族それぞれに専用の引出を設けています。
   
 
  ▲ダイニングから中庭を見る
  ヤマボウシと既存の桜というふたつの重心に向かって室内を開いています。
中央がヤマボウシ、左が桜。中庭の向こうは寝室です。
   
 
  ▲リビング
  ソファの背面は収納を兼ねたニッチで、間接照明がおだやかに照らします。
   
 
  ▲リビングから中庭、玄関ホールを見る
  クリスマスツリーを飾っている場所は、将来の薪ストーブ設置場所です。
   
 
  ▲障子
  リビングの大きなガラス窓には障子を入れられるようにしています。
室内の熱の放出をやわらげる冬のしつらえです。
   
 
  ▲中庭
  キリシマツツジ、ブルーベリー、そして株立ちのヤマボウシ。
寝室の上は屋上庭園になっていて、ヒラドツツジ、ドウダンツツジが見えます。
バードバスは既存の石灯籠を再利用したものです。
   
2階
  ▲屋上庭園(冬)
  道路に面した屋上庭園の冬の風景。隣家の八重桜を楽しめるように壁の開口を設けています。
横長の窓は書斎、手前は井戸水を利用した水盤です。
ほどよく囲われた外部空間には独特の気持ちよさがあります。
ステンレスワイヤーのパーゴラは藤棚で、生長が楽しみです。
   
 
  ▲屋上庭園に面した書斎
  八重桜、ツツジ、フジ、水盤の水の流れなどを眺めながらゆったりと過ごせる場所です。
   
 
  ▲個室
  中庭越しに屋上庭園が見える個室は、今はひとつながりのワンルーム。
将来は間仕切りを設けられるようにしています。右は水まわり。
   
 
  ▲バルコニーから中庭を見下ろす
  踏み石は瓦を再利用したもの。
   
 
  ▲個室から水まわりを見る
  ハイサイドライトからの光がガラス欄間を通して室内を照らします。
   
 
  ▲洗面脱衣室から浴室を見る
  ハイサイドライトから入る光で明るく清潔。
   
 
  ▲外観(部分)
 

竣工して間がなく冬なので緑が少ないですが、街に対して緑がこぼれるような家となっています。
いずれその様子もご紹介できるでしょう。