北町の方形
2009 東京都 木造地上2階地下1階 敷地面積:140.01u 建築面積:54.01u 延床面積:141.71u

武蔵野の緑が色濃く残る落ち着いた住宅地の一角に建つすまいです。
特徴は、スキップフロアの構成と立体的な回遊動線にあります。
そのおかげで、家族が集う地階の部屋は、陽が入り地上の庭ともつながった場所となりました。
空間変化に富む内部に比べ、外観は周辺環境に馴染む落ち着いた佇まいとしています。
 
外観
  ▲外観
  敷地を3つのゾーンに分け、手前にアプローチと駐車場、中央に建物、その奥に庭を配しています。
左の板塀に絡まるのははカロライナジャスミン。
   
 
▲アプローチ
アルコーブ状のポーチの奥が玄関。可憐な花を付けるカリンの下を通ります。
駐車場と床の素材を揃え草目地をしつらえた柔らかい雰囲気としています。
 
1階
  ▲玄関を入ると
  大きなガラス窓を通して庭の風景が広がります。
右は半地下のリビングで、左がデッキとつながった1階のダイニング。
   
 
  ▲ダイニングから玄関を見返す
  吹き抜けに面して長いベンチを手摺と一体に設けています。多数の来客時に居場所をつくる仕掛けですが、日常のちょっとした場面でも重宝します。
2階へつづく階段は、地階へ続くそれとは平面的にずらされており、そのかたちが室内のアクセントになっています。
   
 
  ▲リビングから見る
  眼前に庭の風景が広がります。リビングは半地下のレベルですので、地面に潜り込んだように下から見上げる風景は、非日常の雰囲気です。階段は収納家具で、これとは別にメインの階段があります。
   
 
  ▲リビングからダイニング・キッチンを見る
  スキップの構成がよく分かります。1階の奥がキッチン、右がダイニング。
地階とはガラス戸で仕切ることが出来ます。それぞれの場はレベル差がありますが、ひとつながりの空間ですので気配は伝わります。
   
 
  ▲リビングを見下ろす
 

レベル差を利用し、庭の風景を遮ることなくテレビ台をつくりました。
窓の前はハーブ畑にしています。

   
 
  ▲リビング夕景
   
主庭
   
 
  ▲主庭の風景
  ジューンベリーを主木に、実のなる樹を選んで植えています。
収穫を得ることは何物にも代え難い喜びにつながります。
   
デッキ
  ▲デッキからダイニングを見る
  建具を壁に引き込んで内外が大きくつながります。
生活空間が外へと広がっていきます。
   
地階
  ▲ワークルームから和室を見る
  太鼓貼りの障子を開ければひとつながりの場所に、閉めれば独立した空間になります。
   
 
  ▲和室
  地下とは思えないほど明るく陽が入ります。
   
 
  ▲和室
  収納家具は和紙貼りで仕上げています。
   
 
  ▲廊下から和室を見る
  障子を開け放した様子です。
   
 
  ▲和室からリビングを見る
  リビングの床下はすべて収納になっています。
   
2階
  ▲ホール
  階段をあがれば、トップライトの光に満たされた明るいホールです。
家の中心にある柱を頂点に方形の屋根がかかっているのが分かります。
ホールの周囲に配した個室からは、扉上のガラス欄間、トップライトを通して空につながります。
   
 
  ▲トップライト
  家の頂点にある場所ですので、熱気を排気するための設備を横格子の中に設けています。